日本発達心理学会 第34回大会
日本発達心理学会 第34回大会

プレカンファレンス

  1. 公認心理師における『教育・発達』的観点の意義と可能性

●テーマ
公認心理師における「教育・発達」的観点の意義と可能性
―その4:感情・社会性の発達と教育・支援の展望―

●日時:2023年2月26日(日)、13時-15時30分(2時間30分)(開場予定時刻:12:45)

●会場:Zoomウエビナー

●共催:「教育・発達」心理資格連絡協議会、日本発達心理学会

●後援
日本公認心理師協会、公認心理師の会、日本心理学諸学会連合、日本心理研修センター

●定員:500名

●参加費:無料(事前予約が必要)。どなたでも参加出来ます。

●認定専門公認心理師「テーマ別研修」/学校心理士・特別支援教育士資格更新ポイント付与

本シンポジウムの研修は、日本公認心理師協会「認定専門公認心理師」の認定にかかる「テーマ別研修」として認定され、登録されています(承認番号:22A-0074、分野:分野共通、単位:2.5単位)。日本公認心理師協会の会員であり、かつ本シンポジウム修了者で、専門認定制度(認定専門公認心理師/認定専門指導公認心理師)の取得希望者には、協議会事務局より、「テーマ別研修」の「修了証明書」を交付しますので、「予約」の際の事前登録で「テーマ別研修」の「修了証明書」の申請をして下さい。(教育・発達系各心理資格の研修ポイントとの重複を認めます)。
学校心理士認定運営機構:「研修会A」として1ポイントの付与。
特別支援教育士資格認定協会:特別支援教育士資格更新規程 第2条Ⅵ領域1より 受講者:1P付与

(ポイント取得方法は、ここ<2023年発達心・協議会シンポ資格更新ポイントの取得方法>をご覧下さい。なお、教育・発達系各心理資格の場合、1つの資格のみの研修ポイントとなります。重複申請した場合は、重複した研修ポイント全てが無効になります。)

●予約方法
本プレカンファレンス専用の事前登録をお願いします。日本発達心理学会第34回大会の参加登録等とは独立に行う必要があります。以下のバナー(登録ボタン)をクリックして、Zoomの事前登録サイトへ2月25日(土)までにアクセスし、必要事項を入力してご登録ください(※)。

なお事前登録サイトに示す各種注意事項を登録前に必ず確認し、ご了解の上、ご登録ください。定員に達すると期限前に受付終了することがありますので、ご注意ください。

  • 登録完了後すぐ、入力したメールアドレス宛に本プレカンファレンスの開催場所であるZoomウェビナーのURLを示したメールが配信されます。メールが不着ですと当然ながら本プレカンファレンスに参加できません。不着の場合、アドレス入力ミスや迷惑メール扱いなどがあり得ます。迷惑メールフォルダをご確認ください。問い合わせの際には、入力いただいた日時、アドレス、氏名等を明記の上、問い合わせ先までメールでご連絡ください。

●当日の利用方法:

  1. Zoomウェビナーを用います。事前登録後に配信されるメールに記載されたZoomのURLからパソコンのZoomアプリを利用して参加してください。Zoomのアカウントは必ずしも必要ありません(※)。
  2. 当日配布資料はGoogleドライブの共有機能を用いて配布します。事前登録後に配信されるメールにGoogleドライブのURLも記載されています。そのURLに2月13日(月)以降にアクセスしてください。PDFファイルをZipで圧縮した資料ファイルを掲示する予定です。資料の再配付やURLの公表はご遠慮ください。
  3. 当日の質疑については、ウェビナーのQ&A機能を用います(チャットではありません)。Q&Aに適宜、ご質問・コメント等をご記入ください(個人情報の書き込みはご遠慮ください)。なお、すべてのご質問・コメントにお答えすることは困難ですので、取捨選択させていただきますこと、ご了解ください。
  • スマホ、タブレットよりもできるだけパソコンで、かつZoomアプリを利用してのアクセスを推奨いたします(最新のZoomアプリをインストールしてください)。ただしパソコン等の性能、インターネット接続回線の不調等によっては、受講いただけない場合があります。機器や接続に関する技術的なお問い合わせには応じかねます。
    また事前にZoomの使用方法やオンラインの環境設定について十分にご理解の上、ご参加いただきますようお願いします。なお、カメラ、マイクは原則として利用いたしません。

●問い合わせ先:
「教育・発達」心理資格連絡協議会事務局(日本発達心理学会事務局内)
「教育・発達」心理資格連絡協議会メールアドレス: office@kyouiku-hattatu.com
* メールアドレスの@マークを半角@に変えて送信願います。

●学べること

  1. 感情・社会性の発達・教育支援研究の動向の理解。
  2. 自閉症スペクトラム障害児の感情・社会性支援の意義と支援方法の理解。
  3. ナラティブ基盤の感情・社会性支援の理論と方法の理解。
  4. 共同行為としての生涯発達、学校心理学における協同性・社会性の意義の理解。

【プログラム】
<趣旨説明・ポイント取得説明>長崎 勤(実践女子大学、「教育・発達」心理資格連絡協議会事務局長)
<話題提供>

  1. 【基調講演】家庭・学校・地域における「生きる力」に向けた社会情動的スキルの育成――ソーシャル・エモーショナル・ラーニング(SEL)の切り口から:渡辺弥生(法政大学、日本教育心理学会代表理事)
  2. 自閉スペクトラム症者の他者支援におけるヒヤリハット:佐竹真次(山形県立保健医療大学)
  3. 後天性の脳損傷者における「ナラティブ」の再構築の過程――当事者の主体性に注目して:能智正博(東京大学、日本質的心理学会理事)

<指定討論>

  • 共同行為としての生涯発達と教育・支援:田島信元(白百合女子大学)
  • 学校心理学と社会性支援:石隈利紀:(東京成徳大学、「教育・発達」心理資格連絡協議会代表)

<相互・全体討論>

<企画趣旨>

 新しい学習指導要領では、「主体的、対話的な深い学び」がその基本的なあり方として示されており、学習がたんなる固体能力を超えた、共同性・社会性を基盤にした活動であることを強調している。幼稚園教育要領でも、10のねらいの3番目に「協同活動」があげられている。
 近年、研究の活況をみせている学習科学(Learning Science)においても、教員-子供間、子供-子供間の学習における足場作り、話し合い活動の重要性が指摘されており、学習活動における感情・社会性の意義が、あらためて強調されている。
 公認心理師における、福祉・教育分野における学習や発達の支援においても、このような感情・社会性の発達と支援の観点は重要であると考えられる。
 今回の協議会シンポジウムでは、この感情や社会性の発達と支援方法を研究されてこられた渡辺弥生氏から、SSTからSELへと至る、近年の感情・社会性支援の動向について基調講演をして頂く。
 佐竹真次氏から、主に自閉スペクトラム症児・者への社会性・感情の支援の意義と方法論について話題提供して頂く。
 能智正博氏からは、後天性の障害者における、ナラティブ(語り)を基盤にした、主体性と共同性を軸とした社会性の再構築の過程の理解と支援の方向性について話題提供して頂く。
 指定討論として、田島信元氏から、共同行為としての学習・発達の観点から、また石隈利紀氏から、学校心理学の立場から、社会性支援の課題について議論して頂く。
 全体討論を通して、感情・社会性支援の意義と支援法の展望について、参加者とともに議論が深められれば幸いである。