日本発達心理学会 第34回大会
日本発達心理学会 第34回大会

ご挨拶

日本発達心理学会第34回大会の開催にあたり、ご挨拶申し上げます。本大会は、久しぶりにオンサイトでの開催を予定しております。新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年の第31回大会が「開催期間に会場には参集しない」形式となり、第32回大会・第33回大会とWeb開催となりました。2019年の第30回大会以来の、「対面」での開催となります。ただし、現段階でも、コロナの影響は予断を許しません。急な変更等もあるかと存じます。変更がござましたら、逐次、大会ホームページでご報告申し上げますので、ご確認いただければ幸いです。

さて、大会は、2023年3月3日(金)から3月5日(日)の3日間、立命館大学の大阪いばらきキャンパス(OIC)で開催いたします。2016年に立命館大学総合心理学部が大阪いばらきキャンパスに設立され、心理学関連の施設も多くは、京都・衣笠から茨木の地に移ってまいりました。今年で7年目となります。ただし、現在も、立命館大学の本部は、京都・朱雀キャンパスにございますし、本学所属の発達心理学会会員の複数は京都・衣笠キャンパスを本拠地としております。

大阪いばらきキャンパスのコンセプトは、「アジアのゲートウェイ」というものです。立命館大学総合心理学部・人間科学研究科には、アジア諸国からの留学生が数多く在籍し、アジア諸国との共同研究も盛んです。また、21世紀はアジアの時代ともいわれています。世界人口の半分以上を占める、アジア諸国の発展・成長には著しいものがあります。その一方で、少子高齢化など様々な問題点もでてきています。他国の文化をリスペクトしつつ、グローバルな視点からの解決が必要なのかもしれません。

今大会では、「アジアのゲートウェイ」である大阪いばらきキャンパスで、日本発達心理学会を開催するということを意識して、大会のコンセプトも「アジアの中の生涯発達心理学-パートナーシップで目標を達成しよう-」とさせていただきました。発達心理学の特徴の一つは、多くの学問分野と関連している点にあります(Baltes、1973)。様々な分野・研究者の知見を結集するのが発達心理学の特徴といえるのかもしれません。本大会でも、SDG17の目標を意識しつつ、一つでも多くの、発達心理学の新しい視点がアジアから提起できればと存じます。

大阪・茨木市は、大阪府の北摂に位置します。古くは城下町として栄え、北部には、豊かな田園地帯が広がっています。大会会場は、JR茨木駅から徒歩約5分の地にございます。そのJR茨木駅は新大阪、京都から在来線でそれぞれ10分、30分です。また、大阪 (伊丹) 空港からはモノレールで20分の宇野辺駅から徒歩10分と交通至便の地です。大会懇親会では、大阪・茨木の、ローカルな色合いも出せればと考えております。多くの会員の皆様のご参加を大会委員一同お待ちしております。

2022年7月
日本発達心理学会第34回大会委員会委員長
土田 宣明(立命館大学総合心理学部教授)