国際ワークショップ

2011年度国際ワークショップと公開講演会

ワーキングメモリと学習

2011年度国際ワークショップ及び公開講演会は盛会裡に終了いたしました。
多数のご参加、誠にありがとうございました。

開催要旨
今年度の国際ワークショップは、講師にスターリング大学のTracy P. Alloway先生をお招きして、8月26日から28日に、同志社女子大学・今出川キャンパス(京都市上京区)にて開催します。公開講演会は、8月28日に開催予定です。
発達障害児を含む多くの子どもにとって、ワーキングメモリは教育上重要なキーワードです。本ワークショップでは、ワーキングメモリの問題に起因する学習上の困難を早期に発見し、適切な介入を試みるための指針を考える機会となるように、ワーキングメモリの理論的枠組や最新の研究成果の報告に加え、それらの成果にもとづいた具体的な学習支援に関する知見を紹介します。ワーキングメモリの研究に携わっておられる研究者のみなさまはもちろんのこと、学習場面で躓きを示す子どもたちの支援に尽力されている実践家のみなさまにおかれましても、実りあるワークショップになるものと思います。みなさまの参加を心よりお待ちしております。
なお、ワークショップは基本的に英語で行われますが、理解をたすけるために、適宜、部分通訳をおこなう予定です。
*付記:今回の公開講演会に関しては、日本発達心理学会主催、(公財)発達科学研究教育センターと同志社女子大学現代社会学部との共催、「日本臨床発達心理士会の認めた資格更新研修会」として行われます。

国際ワークショップ

【講師】
Tracy P. Alloway先生(Ph.D)スターリング大学
ホスト: 湯澤 美紀(ノートルダム清心女子大学)
トレイシー・アロウェイ(Tracy P. Alloway)先生は、人間の認知能力の基盤をなすワーキングメモリ研究の領域で国際的に活躍されている若手研究者です。現在、スターリング(Stirling)大学のThe Centre for Memory & Learning in the Lifespan の所長として、ワーキングメモリの基礎研究の蓄積と実践場面への応用に関して手腕を発揮されています。彼女は、ワーキングメモリと学習との関連を中心的テーマとして扱っており、定型発達の子どもたちだけではなく、ADHD、自閉症、言語障害、学習障害のある子どもたちのワーキングメモリの特徴を明らかにしながら、ワーキングメモリがいかに子どもたちの学習に影響を及ぼしているのかといった点について研究を行っています。研究成果の一部は、スーザン・ギャザコール(Susan E.Gathercole)先生との共著『ワーキングメモリと学習指導』(北大路書房,2009)ならびに、単著『ワーキングメモリと発達障害(仮)』(北大路書房,2011年8月末刊行予定)にまとめられ、教育現場へ数多くの提言を行っています。

■開催日程 2011年8月26日(金)~28日(日)
<プログラム>
第1日 8月26日(金)
12:00- 受付、ウェルカムランチ
13:00-13:15 開会のあいさつ
13:15-15:45 セッション1:Working Memory: A Working Definition
[ワーキングメモリの定義、短期記憶との違い、ワーキングメモリから長期記憶への情報の転送、ワーキングメモリの生涯発達および文化差、ワーキングメモリと関連する脳の部位]
15:45-16:00 休憩
16:00-18:30 セッション2:The New IQ: Working Memory and Learning
[ワーキングメモリの容量の個人差とその個人差の影響]

第2日 8月27日(土)
9:30- 受付
10:00-12:30 セッション3:What to Expect When You Are Teaching: Working Memory & Learning Disorders
[ディスレクシア、計算障害、特異的言語発達障害、運動発達障害、ADHDおよび自閉症スペクトラムにおけるワーキングメモリの特徴と教授場面における実践]
12:30-13:15 昼食
13:15-15:45 セッション4:What’s Your WMQ? Testing Working Memory
[ワーキングメモリの早期アセスメントの重要性、測定のための道具]
15:45-16:00 休憩
16:00-18:00 研究交流:参加者による発表とディスカッション

第3日 8月28日(日)
9:30- 受付
10:00-12:30
セッション5:Working Memory Workout: Training & Working Memory
[ワーキングメモリの訓練可能性を示す研究のレビュー、英国、アメリカ、オーストラリアで実施されている訓練プログラムのデモンストレーション、子どもがワーキングメモリを最大限に発揮することを援助する方略]
12:30-14:00 昼食
14:00-17:00 公開講演会「ワーキングメモリと発達障害:理論と支援の最前線」
18:00-20:00 フェアウェルパーティ(希望者のみ)

場所:同志社女子大学今出川キャンパス(京都市)純正館301室
住所:〒602-0893 京都市上京区今出川通寺町西入
交通:
地下鉄鳥丸線今出川駅3番出口を出て、右手に京都御所を見ながら東へ徒歩約5分
京阪本線出町柳駅3番出口を出て、鴨川を渡り、西へ徒歩約10分
会場のアクセス及びキャンパスマップは下記のWEBをご参照下さい。
http://www.dwc.doshisha.ac.jp/access/access02.html
http://www.dwc.doshisha.ac.jp/access/campus_map/imade/

■国際ワークショップへの申込方法
定員:40名 (事前申込みが必要です。参加費納入の先着順に受付けます)
国際ワークショップ 申込締切日:2011年7月31日(日)
参加費: 一般会員18,000円、学生会員10,000円。
非会員の方の参加費は、一般、学生ともに2,000円増しとなります。
ウェルカムランチは参加費用の中に含まれていますが、フェアウェルパーティ参加希望者には、ワークショップ初日に5,000円前後別途徴収する予定です。なおワークショップ参加費に宿泊費は含まれておりませんので、宿泊が必要な場合は各自宿舎の手配をお願いします。
参加申し込みの手続きは、下記のWEBをご覧下さい。
申し込み用紙はこちら
送金受領をもって正式な申込み完了といたします。なお、払い込まれたワークショップ参加費はお返しいたしませんので、予めご了承下さい。

<ワークショップ参加者による研究発表の募集>
8月27日の午後に「参加者による研究発表セッション」を予定しています。ワーキングメモリに関わる発表者の研究に対して、アロウェイ先生から最先端の研究に基づくコメントをいただけることが期待されるよい機会ですので、ぜひふるってご応募ください。
応募いただく研究のテーマは、ワーキングメモリに関わるものであれば、特に限定はありません。ただし、応募者が多かった場合には、アロウェイ先生に発表者を選んでいただく場合があることをあらかじめお断りしておきます。

■問い合わせ先:矢藤 優子(立命館大学)
kokusai-ws2011●yahoogroups.jp
(ご連絡の際はお手数ですが●を@に置き換えて下さい)

公開講演会(通訳付)

開催日: 8月28日(日)14時00分~17時00分
テーマ:「ワーキングメモリと発達障害:理論と支援の最前線」
日 時: 8月28日(日)14時00分~17時00分
会 場: 同志社女子大学今出川キャンパス純正館
(上記「国際ワークショップと同所」)デントンホール(地下2階)
参加費: 無料
定 員: 150名
(事前申込みが必要です。先着順に受付けます。なお、ワークショップ参加者は公開講演会の参加申込みは必要ありません。)

資格更新研修ポイント: 臨床発達心理士会会員は公開講演会の参加で1ポイント取得可
ポイント取得を希望する方は、資格更新研修会参加記録ノートとIDカードを必ずご持参ください。
公開講演会の申込締切日: 2011年7月31日(日)
公開講演会の申し込み方法: E-mailでお申込ください。
件名を「発達心理学会公開講演会申込み」とし、本文に「ご氏名・ご所属・ご連絡先(E-mailアドレス)」をご記入の上、下記申込み先まで送信してください。

申込み先:同志社女子大学 現代社会学部事務室
hattatsu●dwc.doshisha.ac.jp
(ご連絡の際はお手数ですが●を@に置き換えて下さい)