【テーマ】
子どもたちにとって小中一貫校はどんな学校なのか?
―児童・生徒の視点と教師の視点から小中一貫教育を理解する―
【シンポジウム企画趣旨】
小中一貫校によって、中1ギャップが解消されるのではないか、9年間の一貫したカリキュラムによって児童・生徒の学力向上を期待できるのではないか、といった理由にもとづいて、小中一貫校化が全国の自治体で進められています。しかし、その小中一貫校を推進する理由には、十分な根拠があるわけではありません。
小中一貫教育は、子どもたちにとってどんな教育なのでしょうか。小学校と中学校がそれぞれ独立している従来型の非一貫校と比較したときに、小中一貫校の子ども達の学校生活にはどのような特徴が見られるのでしょうか。小中一貫教育の特色、小中一貫校における子どもたちの学校適応の実態を、子どもたちの視点、教職員の視点から理解することが、このシンポジウムの目的です。
科研プロジェクト、小中一貫校の総合的研究(代表:梅原 利夫、和光大学)によって蓄積された研究成果が、「小中一貫教育の実証的検証―心理学による子ども意識調査と教育学による一貫校分析―」というタイトルで、2021年3月に書籍化され、花伝社から出版されました。
この研究プロジェクトに関わったメンバーのうち、教育学と心理学の立場から、小中一貫教育について話題提供していただきます。
学校の仕組みが小中一貫校に変わる過程や、小中一貫校における子ども達の学校生活を、教職員はどのように捉えているのでしょうか。義務教育学校での勤務経験のある現職の先生からも、小中一貫教育についての話題提供をいただきます。
このシンポジウムを通して、小中一貫教育への理解を深めたいと考えています。
【日時】2021年12月18日(土) 14:00~17:00
【開催方法】
Zoomウェビナーによるオンライン開催。参加費無料。どなたでも参加申し込み可能です。
【話題提供】
山本 由美(和光大学)
都筑 学(中央大学)
柏原 ゆう子(大阪 小学校教員)
【コメンテーター】
加藤 弘通(北海道大学)
【司会】
金子 泰之(静岡大学)、岡田 有司(東京都立大学)
【申し込み方法】
以下のGoogle Formからお申し込みください。申し込み締切は 12月10日(金)です。
https://forms.gle/94VZq4CgEagz7n9g6
後日、お申し込みいただいたメールアドレスにZoomウェビナーのURLをお送りします。
お問い合わせ先:金子泰之(kaneko.yasuyuki●shizuoka.ac.jp)
(ご連絡の際はお手数ですが●を@に置き換えて下さい)
国内研究交流委員会では、関西地区シンポジウムを下記の要領で開催いたします。
多くの方のご参加お待ちしております。
【テーマ】
青年期の子と親の今 関係の様相を見る
【概要】
第二反抗期というワードで語られる時期にみられる親子間の葛藤を、現代においてどのように理解していくのかについて取り上げていきたいと思います。
一般的には子どもが青年期になると親子間に葛藤・対立が生じると言われています。しかし、実際には親子間における葛藤経験がほとんどない青年も多く、これでいいのかと不安を抱えている人もいます。一方、葛藤のある家庭においては親や子が出口を探しています。このように、親子間の葛藤はあってもなくても悩みが尽きない現象と言えます。
そして、親子間の葛藤のあり方や意味は、家庭内でのダイナミクスや、時代によって変わる子どものあり方、親のあり方、家族のあり方、社会のあり方など、様々な要因から影響を受けます。例えば、離婚家庭では家族のあり方や自己のあり方のとらえ直しをしていくことになり、葛藤のあり方や意味が大きく転換することも考えられます。様々な背景がそれぞれの親子にあり、それらを見ながら葛藤を理解する必要があると思われます。
そこで、本シンポジウムでは青年期の親子の姿を継続的に研究されている先生方にご登壇いただき、登壇者と参加者とで親子間の葛藤のあり方やその意味を再度見つめ直す機会にしたいと考えています。地区や所属、専門を問わず、様々な方々にご参加いただき、議論を深めたいと思います。
【日時】2021年11月6日(土) 13:00~15:30
【場所】zoomウェビナーによるオンライン開催(参加費無料)
【話題提供者】
平石賢二(名古屋大学大学院教育発達科学研究科・教授)
渡邉賢二(皇學館大学教育学部・教授)
曽山いづみ(神戸女子大学文学部・助教)
【指定討論者】
白井利明(大阪教育大学教育学部教員養成課程初等教育講座・教授)
【司会】
丹羽智美(四天王寺大学教育学部・准教授)
【申し込み方法】
以下のGoogle Formsよりお申し込みください。
Google Forms URL:https://forms.gle/9jVZ115bhBfcZwDQA
※後日、お申し込み頂いたアドレスにZoomウェビナーのURLをお送りします。
※お申し込み〆切:10月31日(日)
国内研究交流委員会では、北海道地区シンポジウムを下記の要領で開催いたします。
多くの方のご参加お待ちしております。
●日本発達心理学会国内研究交流委員会・北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター共同主催シンポジウム
【テーマ】
子どもたちの「日常」―地域研究から考える―
【概要】
2020年から今日に及ぶCOVID-19の感染拡大は、私たちの日常に大きな影響を与えました。特に子どもたちにとっては、ときに保育施設・学校・公共施設が一時閉鎖するなど、それまでは当たり前だった地域で過ごす日常が、数多の制約を伴う非日常で埋め尽くされる日々が続いてきました。ワクチン接種の進行とともに、わずかながら以前の日常が取り戻される兆しが出てきた今こそ、本企画では子どもの発達にとって地域で過ごす「日常」がどのような意味を持つかを、研究者・市民の枠を越えて考え合い、これからの子どもたちの生活と発達を考えるためのヒントを得ていければと考えます。
当日は、発達心理学・医療人類学・社会学の観点から、地域の暮らしに根ざした子どもたちの姿や育ちをとらえようとしてきた先生方にご登壇頂きます。その上で、指定討論者・参加者を交えた議論を通して、居住地を問わず、ひろく子どもの発達と地域社会の両者に不可分なつながりがあることを語り合うための、今日的な議論の枠組みを探っていきます。子どもたちにとって大切な地域での「日常」について、大人が集って考える大事な時間にしたいと考えますので、所属等を問わず、ぜひお気軽にご参加いただければと思います。
【日時】2021年8月9日(月・祝) 13:30~16:30
【場所】Zoomウェビナーによるオンライン開催
【司会】
及川智博(名寄市立大学保健福祉学部・講師)
川田 学(北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター・准教授)
【話題提供者】
山下智也(北九州市立大学文学部・准教授)
道信良子(札幌医科大学医療人育成センター・准教授)
長津詩織(名寄市立大学保健福祉学部・講師)
【指定討論者】
陳 省仁(光塩学園女子短期大学・教授 / 北海道大学名誉教授)
篠原岳司(北海道大学大学院教育学研究院・准教授)
【申込み】
以下のGoogle Formよりお申し込みください。
URL:https://forms.gle/mfgNzsWpXxVUHykR7
※後日、お申し込み頂いたアドレスにZoomウェビナーのURLをお送りします。
※お申込み〆切:8月4日(火) 18:00
【共催・協力】
共催:心理科学研究会北海道地区・日本発達心理学会北海道地区懇話会
協力:名寄市立大学コミュニティケア教育研究センター