発達心理学研究
総目次
発達心理学研究第34巻(2023年)
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原著
- 岡村恵里子・岡崎 慎治・大六 一志:
相手に赦されると,自閉スペクトラム症児童生徒の罪悪感は低下するか?:非意図的加害場面における道徳的感情と行動の実験的検討 - 永井 祐也・金澤 忠博:
母親の育児ストレス軽減に果たす自閉スペクトラム症児の共同注意の役割 - 山内 星子・杉岡 正典・鈴木 健一・松本真理子:
青年期の自閉症スペクトラム特性と心理的適応との関連:生活上の困難とソーシャルサポートを媒介変数として - 田中 駿・郷間安美子・井上 和久・牛山 道雄・清水 里美・落合 利佳・池田 友美・加藤 寿宏・郷間 英世:
幼児の初期の概念形成:なぞなぞ課題の作成から
原著
- 伊藤 恵子・安田 哲也・池田まさみ・小林 春美・高田 栄子:
自閉スペクトラム症特性における語用論的情報の活用:心情推測課題を用いた検討 - 久保 瑶子:
先天性心疾患の青年における心理的自立の特徴: 「依存」と「自律」からみた一般青年との違い - 二村 郁美・島 義弘:
幼児による互恵行動の理解 - 坂上 裕子:
時間的拡張自己に関する家庭での会話:幼児の母親への質問紙調査から
特集序文
- (責任編集者)伊藤 大幸・中川 威・片桐 正敏・田中 善大・野村 信威・原田 新・村山 恭朗: 実践論文がつなぐ研究と実践
特 集
実 践(依頼)
- 前川圭一郎・荻野 昌秀・田中 善大:
中学校における学年規模ポジティブ行動支援の効果:ODRを基にした生徒指導記録を用いたデータに基づく意思決定の実践 - 野々宮京子・村山 恭朗:
地域で勤務する保育士/保健師が実施したペアレント・プログラムの効果検証 - 前川麻依子・片桐 正敏:
聴覚障害幼児との相互交渉の発達プロセス:意図理解を促す働き掛けと二者の関係発達 - 砂川 芽吹・山田 美穂:
自閉スペクトラムのある女の子の親子支援プログラム:試行実践と課題 - 鈴木 則夫:
認知症疾患診断のための心理学的評価の実際:MMSEの五角形模写課題を取り上げて
特 集
実 践(公募)
- 青木 雄一・吉井 勘人:
特別支援学校における自閉スペクトラム症児の意図理解から意図共有への発達向上アプローチ:協同活動,役割反転模倣,三項関係への能動的参加に着目して - 山寺 葵葉・吉井 勘人:
ASD児の対人的葛藤場面における対処方略の獲得過程:「課題解決」スクリプトとコミック会話を組み合わせた支援を通して - 野上 慶子・谷口 あや・山根 隆宏:
発達障害児の不安症状軽減のための家族認知行動療法の有効性と母親の介入前の不安症状との関連:混合研究法による検討
原著
- 直原 康光・登藤 直弥・荒牧美佐子・塩ア 尚美・久保 尊洋・安藤 智子:
幼児期後期から児童期後期の外在化・内在化問題,向社会的行動の経時的な相互関係:8年間の縦断データを用いた交差遅延効果モデルによる発達カスケードの検討 - 山村 麻予・中谷 素之:
児童期における表出的・非表出的向社会的行動に関する認知:発達的視点から
報告
- 大久保圭介・遠藤 利彦・野澤 祥子:
乳幼児期の子どものデジタルメディア使用時間と睡眠,および情緒や行動の問題の縦断的関連 - 山崎奈津江:
児童期の娘に発達特性を感じながら子育てをする母親の心情:同性である母と娘の関係に着目して
特集序文
- (責任編集者)北本 遼太・広瀬 拓海・仲嶺 真・松嶋 秀明:発達心理学における社会物質性アプローチの提案:混迷する時代において私たちはいかに新たな活動を創出できるのか?
特 集
原 著(依頼)
- 岡南 愛梨:ニュー・マテリアリズムから見た1歳児のいざこざ:玩具と子どもと保育者の内的活動に着目して
- 伊藤 崇:フラットな音と遮断される回路:子どもとデジタル技術の関係をどう記述するか
- 岸野 麻衣:幼小移行期における子どもの学習はどのように転換していくのか:小学1年生の授業における学習過程にあらわれるエージェンシー
- 川床 靖子:発達研究の可能性を広げるエージェンシー概念の導入:手織り伝承グループの活動から
- 城間 祥子:総合的な学習の時間におけるエージェンシーの集合的達成:多様なアクターとともに作り続ける学習環境としての子ども文楽
- 川野 健治:復興における郷土芸能と不在のアレンジメント
- 東海林麗香:社会物質的アプローチから教員の発達を考える:学級担任制と教員人事異動に焦点を当てて
- 北本 遼太・広瀬 拓海:アレンジメント再編成の連続的展開を追うこと:社会物質性アプローチに基づく介入研究の提案
原 著
- 谷口 あや・野上 慶子・山根 隆宏:父母の養育スタイルと幼児の自己制御および問題行動の関連:父母ペアデータを用いた検討
- 荒木友希子:保育者のワーク・エンゲイジメントと職務ストレッサーおよび特性的コーピング・スタイルとの関連