ー 学会案内 ー
申請タイプ:Bタイプ
企画タイトル:日本発達心理学会東海地区シンポジウム
開催日時:2008年11月29日(土) 14時00分~17時00分
開催場所:大同工業大学滝春キャンパス A棟14階交流室
概要:テーマ「親子関係研究の新たな視点」
司会・コーディネーター:松岡 陽子(大同工業大学)
話題提供者:保田 時男(大阪商業大学)「中期親子関係へ の社会学的アプローチ」、菊地 真理(奈良女子大学大学院)「『母親』から離脱する過程:ステップファミリーにおける継母子関係の形成」、八木下(川田) 暁子(神戸大学大学院)「子どもの誕生前後における現代父親の意識・行動の発達的変化」
指定討論者:近藤 清美(北海道医療大学)
(企画趣旨)
「親子関係」といっても、その様相は変化に富み多様です。すでに指摘されるように、これに関する従来の発達心理学研究は、「子ども」の発達にとって親―特に「母親」―との関係がどのような影響を与えるかという視点に基くものを主流としてきましたが、当然、親子関係は子の養育期に限られるものでも、単一の関係をさすものでもありません。個別の発達レベルにとどまらず、人口動態・社会的変化によって時代とともにそのあり方が変容、多様化する面もあります。近年たとえば、長寿化や少産化によって子の養育期と親の介護期との間に新たな段階が出現していると指摘され、この「中期」親子関係への注目は高まりつつあります。また児童虐待や離婚・再婚の増加に伴い、「養親」「里親」や「継親」と子の関係に対する関心はますます増大しています。あるいは、父親自身からも社会的にも求められる父親像が急速に変容、多様化する中、「父子」関係についてもより多様な視点からのアプローチが求められるでしょう。
本シンポジウムでは、そうした新たな視点から改めて「親子」を考えてみたいと思います。お招きするのは、学問分野も含め様々なお立場から親子関係に関する先駆的研究を行われている方々です。