一般社団法人日本発達心理学会 第25回大会

大会委員長挨拶

皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。未だ東日本大震災の傷跡は癒えておらず、世界情勢も反映されて子どもたちを取り巻く環境も刻々と変化していますが、こうした激動の世の中を生きていく子どもたちに、本大会を通じて、心からのエールを送りたいと思います。

第25回大会は、2014年3月21日から3日間、京都大学百周年時計台記念館および吉田南キャンパスで開催します。本大会は、第25回という記念すべき大会であり、また、本年7月1日に社団法人日本発達心理学会として生まれ変わってから初めての大会となります。

本大会のテーマは「発達する発達心理学―未来と創る」としました。

今日、高校と大学の連携のもとに行われる教育活動、すなわち高大連携の取り組みが行われるようになりました。それに応じて、各種学会で、高校生に参加発表の機会を与え、次世代の人材育成に力を入れる新しい企画も多数みられるようになりました。本大会でも、彼ら未来の世代にも発表の機会を提供し、ともに新しい発達心理学を築きあげていきたいと思います。

大会委員会企画講演は、1)基調講演として子安増生先生(日本発達心理学会代表理事・京都大学教授)に、2)海外招待講演として、子どもの学習と発達研究や心の理論研究で著名な、カリフォルニア大学バークレイ校(アメリカ)のAlison Gopnik先生、認知発達や言語獲得研究の第一線で活躍されている同校、Fei Xu先生をお招きします。また、3) 英国心理学会(BPS)発達部門との人的交流の一環として講演会を開催します。大会委員会企画シンポジウムとしては、学際的な視点からの新しい発達心理学を目指した「新たな「発達の学」を目指して」、高校生の参加を視野に入れた「次世代と創る発達心理学」、また、日本学術会議・発達心理学分科会企画公開シンポジウム「幼児期からの早期教育-誤解と弊害-」などを予定しています。

もちろん、これまでの大会と同様、ポスター形式の研究発表、自主シンポジウム、ラウンドテーブルなども予定しています。

多くの会員の皆さまのご参加を心よりお待ちしております。


2013年7月
一般社団法人 日本発達心理学会
第25回大会委員長 板倉昭二

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