2018年度国際ワークショップ及び公開講演会は盛会裡に終了いたしました。
ご参加くださり、誠にありがとうございました。

委員長 佐藤 賢輔(共愛学園前橋国際大学)

日本発達心理学会が毎年夏に開催している国際ワークショップを2018年度は8月31日（金）～9月2日（日）にかけて開催いたします。また、3日目の午後には、公開講演会を開催いたします。
2018年度はケント州立大学(Kent State University)より、キャサリン・カーンズ（Kathryn A. Kerns）教授を講師としてお招きいたします。キャサリン・カーンズ先生から、児童・生徒におけるアタッチメントの評価法や研究成果と、それがこの時期の子どものメンタルヘルスに及ぼす影響や介入について伺います。カーンズ先生は、研究が少ない児童期のアタッチメントの研究で著名であり、“Handbook of Attachment”の児童期の章を担当されているだけでなく、その功績で Bowlby-Ainsworth賞を受賞されています。
受け入れ担当者は、近藤清美委員(帝京大学)です。

ポスターはこちらをクリックしてください

＜国際ワークショップ＞（抄訳あり）　受付を終了しました
◇テーマ：
Parent-child attachment in middle childhood: Developmental considerations, assessments approaches, and implications for children’s development
児童期の親子間のアタッチメント：発達上の重要性や評価方法、子どもの発達への影響

◇講 師：
Prof. Kathryn A. Kerns （Kent State University)
キャサリン・カーンズ教授 （ケント州立大学）

◇日 時：
2018年8月31日 9:30～17:00
2018年9月1日 9:30～17:00
2018年9月2日 9:30～12:30
◇会 場： お茶の水女子大学 本館1階135室
（http://www.ocha.ac.jp/help/accessmap.html）
◇参加費：
一般会員 18,000円、学生会員 10,000円
一般非会員 20,000円、学生非会員 12,000円
※交通・宿泊費は含みません。

◇資格更新ポイント：（いずれも三日間参加で付与）
臨床発達心理士：2.5ポイント（(2)区分）
学校心理士：1ポイント（B1該当研修会）
臨床心理士：2ポイント（③本協会が認める関連学会での諸活動への参加）

◇懇親会： 2日目の夜に懇親会を開催予定です（懇親会費が別途必要です）
◇申込締切：2018年8月6日（月）
◇申込方法：学会ウェブサイト内の申し込みフォームから
申込フォームのURL： http://ur2.link/JJFT

＜ショート・プレゼンテーションの募集＞
1日目あるいは2日目の午後（いずれの日程かを選んでいただくことは致しかねます）に参加者のなかの希望者による研究発表（英語）の時間を設けます。アタッチメントにかかわる幅広いテーマでのご発表（発表時間は20分を予定）を期待しております。発表後に、参加者で懇談的に研究の今後の方向性などを検討したいと思います。奮ってご応募ください。
応募方法・締切については以下をご参照ください。応募者多数の場合や、テーマ次第で、発表時間を短くして調整させていただく可能性や、Kerns教授や受入担当の先生方に選んでいただくこともありますので、ご了承ください。

◇申込締切： 2018年8月6日（月）
◇申込方法： 電子メールでお申込みください。（下記メール送付先に送信してください）
※ 件名を「ショートプレゼンテーション」として、本文に「氏名・所属・連絡先（メールアドレス）」をご記入ください。
※「発表タイトル、氏名、所属、連絡先（メールアドレス）、200語のアブストラクト」を英語で記入したファイルを添付してください。
メール送付先：jsdp18iws●gmail.com
（ご連絡の際はお手数ですが●を@に置き換えて下さい）

＜公開講演会＞ （通訳あり）　定員に達したため受付を終了しました
◇タイトル：
The role of attachment for mental health in school age children
児童・生徒におけるアタッチメントのメンタルヘルスに及ぼす役割

◇講　師：
Prof. Kathryn A. Kerns （Kent State University)
キャサリン・カーンズ教授 （ケント州立大学）

◇日　時： 2018年9月2日（日）13:30～16:30
◇会　場： お茶の水女子大学 本館3階306室
（http://www.ocha.ac.jp/help/accessmap.html）
◇参加費： 無料
◇資格更新ポイント：
臨床発達心理士：1ポイント（(1)区分）
学校心理士：1ポイント（B1該当研修会）
臨床心理士：2ポイント（③本協会が認める関連学会での諸活動への参加）
◇申込締切： 2018年8月6日（月）
◇申込方法： 学会ウェブサイト内の申し込みフォームから
申込フォームのURL： http://ur2.link/JJG7

＜国際ワークショップ・公開講演会の参考文献＞
《Kerns先生の文献》

• Kerns, K. A., Abraham, M. M. Sclegelmilch, A. S., & Morgan, T. A. (2007). Mother-child attachment in later childhood: Assessment approaches and associations with mood and emotion regulation. Attachment & Human Development, 9, 33-53.
• West, K. K., Mathews, B. L.,& Kerns K. A. (2013). Mother-child attachment and cognitive performance in middle childhood: An examination of mediating mechanisms.
• Kerns, K. A., & Brumariu, L. E. (2014). Is insecure parent-child attachment a risk factor for the development of anxiety in childhood and adolescence? Child Development Perspectives, 8 12-17.
• Bosman, G., & Kerns, K. A. (2015). Attachment in middle childhood: Progress and prospects. In G.Bosman & K. Kerns (Eds.) Attachment in middle childhood: Theoretical advances and new directions in an emerging field. San Francisco: Jpssy-Bass. 1-14.
• Kerns, K. A., Mathews, B. L., Koehn, A. J., Williams, C., & Siener, S. (2015). Assessing both safe haven and secure support in parent-child relationships. Attachment & Human Development, 17, 337-353.
• Kerns, K. A. & Brumariu, L. E. (2016) Attachment in Middle Childhood. In (Eds.) J. Cassidy, J & F.R. Hazan, Handbook of Attachment, N.Y.: Guilford Press..

《日本語で読める関連文献》

• 北川恵・工藤晋平編著 （2017） 「アタッチメントに基づく評価と支援」誠信書房　第3章 児童期から青年期のアタッチメント（中尾達馬著）　第6章 質問紙法（中尾達馬）
• 中尾達馬・村上達也 （2016） 「児童期中期におけるアタッチメントの安定性を測定する試み：カーンズ・セキュリティ・スケール（KSS）の日本語版作成」 発達心理学研究 27. 72-82.