日本発達心理学会
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ワークショップ・シンポジウム

2020年度国際ワークショップと公開講演会



委員長 齋藤慈子(上智大学)

 日本発達心理学会が毎年夏に開催している国際ワークショップを2020年度は8月21日(金)〜8月23日(日)にかけて開催いたします。また、3日目の午後には、公開講演会を開催いたします。
 講師としてお招きするのは、ウィーン大学(University of Vienna)心理学部のタクヤ・ヤナギダ先生(Dr. Takuya Yanagida)です。家島明彦先生(大阪大学)が受け入れ担当者を務めてくださいます。
ヤナギダ先生は、統計の専門家としてヨーロッパ発達心理学会(European Association for
Developmental Psychology: EADP)の学会誌(European Journal of Developmental Psychology: EJDP)でAssociate editor(とくに発達に関する測定Developmetricsに関する部分の査読担当)を務めておられます。また、いじめの国際比較研究に関しても多くの論文を執筆されています。
 フリーソフトRで統計分析を始めたい方、海外の学会誌に英語で論文投稿してみたい方、など大学院生や若手研究者を対象としたワークショップとなっております。皆さま奮ってご参加ください。

※ワークショップは基本的に英語で行われますが、日本語で質問していただくことは可能です。また、参加者は各自ノートパソコンをご持参ください。

【国際ワークショップ】

◇タイトル: 発達研究の方法論:データ分析から論文掲載まで
Developmental methodology: Data analysis, scientific writing,
and Publication process
◇講 師: タクヤ・ヤナギダ博士(ウィーン大学)
Dr. Takuya Yanagida(University of Vienna)
◇日 時: 2020年8月21日(金)〜23日(日)
◇会 場: 大阪大学豊中キャンパス 全学教育管理・講義A棟 2階 HALC1(A212)
◇定 員: 25名程度(事前申込制、選抜あり) 
※申込時、英語で研究内容と参加動機をご提出いただきます
※応募者多数の場合、大学院生、若手研究者を優先します
◇参加費: 資格ポイント申請あり:
会員 一般15,000円 学生10,000円
非会員 一般20,000円 学生12,000円
資格ポイント申請なし:
会員 一般 9,000円 学生 5,000円
非会員 一般10,000円 学生 6,000円
(交通費・宿泊費は含みません)
◇資格更新ポイント: 3日間の参加により、臨床発達心理士、学校心理士、臨床心理士の
更新ポイントを予定
◇懇親会: 2日目の夜に懇親会を開催予定です(懇親会費が別途必要です)
◇申込方法: 申込開始 2020年4月1日(水) 
申込フォーム http://bit.ly/3cLeBKf
◇締切: 申込締切 2020年5月末日
採択通知 2020年6月末日
入金締切 2020年7月末日
※キャンセルポリシー: 入金期限を過ぎた場合はキャンセル扱いとなります。
ワークショップ5日前(8月17日(月))までに参加キャンセルのご連絡がある場合は返金対応いたしますが、ワークショップ当日キャンセルおよび無断欠席は返金対応できませんのでご了承ください。
◇テーマ: フリーソフトRを使った統計的データ分析、科学的ライティング、論文掲載プロセスについて講師が講義を行う。参加者のデータや論文を事例とした公開コンサルテーションも行う。
◇概要: 本ワークショップでは、まだRを使ったことがない人を対象にRで初歩的な統計分析を行う方法を伝授する。また、欧米の学会誌に論文を投稿したい人を対象に英語で執筆する際の注意点を伝授する。取り扱うトピックは、「発達心理学者のための統計分析ソフトR入門」、「Rにおける記述統計と推測統計」、「方法と結果を科学的に記述するために」、「ベイズ統計と確率論的統計」、「査読者の観点から見た論文審査から掲載までのプロセス」、「縦断的データ分析入門」などであり、参加者のデータや文章を使った公開コンサルテーションも実施する。講義と演習、英語と日本語を組み合わせながら、参加者にとってより深い学びになるよう設計されたワークショップである。なお、ワークショップは基本的に英語で行われるが、日本語で質問も可能。また、参加者は各自ノートパソコンを持参してもらうことになる。

◇プログラム(現時点のもので、変更になる可能性があります。)
【1日目】
9:30-10:00 Opening Session: Getting to know each other 
(オープニングセッション:講師と参加者の自己紹介)
※主に日本語、グループワーク
10:00-12:00 Session 1: Introduction to R for Developmental Psychologists
      (セッション1:発達心理学者のための統計分析ソフトR入門)
※主に英語、講義とパソコンを使った演習
12:00-13:00 Lunch
(昼食)
13:00-15:00 Session 2: Descriptive Statistics and Inferential Statistics in R
(セッション2:Rにおける記述統計と推測統計)
※主に英語、講義とパソコンを使った演習とグループディスカッション
15:00-15:30 Coffee break
      (コーヒー休憩)
15:30-17:30 Session 3: Scientific Writing with Focus on Methods and Results Section
      (セッション3:方法と結果を科学的に記述するために)
       ※主に日本語、グループワークとグループディスカッション

【2日目】
9:30-10:00 Reflection
      (前日の振り返りと質疑応答)
      ※主に日本語、グループワークとグループディスカッション
10:00-12:00 Session 4: Bayesian and Frequentist Statistics
      (セッション4:ベイズ統計と確率論的統計)
※主に英語、講義とパソコンを使った演習
12:00-13:00 Lunch
(昼食)
13:00-15:00 Session 5: Review and Publication Process from the Editor’s Perspective
      (セッション5:査読者の観点から見た論文審査から掲載までのプロセス)
      ※主に日本語、グループワークとグループディスカッション 
15:00-15:30 Coffee break
      (コーヒー休憩)
15:30-17:30 Session 6: Consultation for Data Analysis
      (セッション6:データ分析についてのコンサルテーション)
※主に日本語、個別コンサルテーションの観察とグループディスカッション

【3日目】
9:30-10:00 Reflection
      (前日の振り返りと質疑応答)
      ※主に日本語、グループワークとグループディスカッション
10:00-11:30 Session 7: Introduction to Longitudinal Data Analysis
(セッション7:縦断的データ分析入門)
※主に英語、講義
11:30-12:00 Closing Session: Overall Discussion and Feedback
(閉会セッション:全体的な議論とフィードバック)
      ※主に日本語、グループワークとグループディスカッション


<コンサルテーション希望者の募集>

2日目の午後、セッション6で講師の先生からコンサルテーションを受けたい参加者を募集します。実際のデータ分析や英語論文に対してフィードバック(コメントと改善案)をもらうことができます。データの統計的な分析において1名、英語論文における方法と結果の考察の書き方において1名、合計2名を募集します。それぞれ、まず15分程度で実際に分析したデータ、実際に執筆した文章とともに研究概要について報告していただき、その後45分程度で講師からフィードバック等をしてもらいます。事例検討として参加者全員の前での公開コンサルテーションとなりますが、統計の専門家にデータを分析してもらえたり、プロの査読者に英語論文を修正してもらえたりするチャンスなので、奮ってご応募ください。応募方法・締切については以下をご参照ください。
◇応募方法: コンサルテーション申込書をコチラ(様式1:データ分析)もしくは、コチラ(様式2:方法と結果の書き方)からダウンロードし、電子メールに添付してお申込みください。
メール送付先:jsdp20iws[at]gmail.com [at]を@に変えてください。
◇応募締切: 2020年5月末(簡単な概要のみ、実際のデータや英語論文は送る必要なし)
◇採択通知: 2020年6月末(選ばれた人は追加で実際のデータ/英語論文を7月末までに送る) 
※件名を「コンサルテーション希望(データ分析)」もしくは、「コンサルテーション希望(方法と結果の書き方)」としてご応募ください。
※採択された場合は7月末までに実際のデータ(.sav/.csv/.xlsx)、もしくは英語論文(word)のファイルをメール添付で送ってもらうことになるので、ご準備ください。データは適切に扱われ、他人に渡る等一切ありません。

【公開講演会】(通訳あり)

◇タイトル: 研究と統計の相互作用:統計が研究を形作る?
Interplay between research and statistics: Does statistical practice shape research?
◇講 師:

タクヤ・ヤナギダ博士(ウィーン大学)
Dr. Takuya Yanagida(University of Vienna)

◇日 時:

2020年8月23日(日)13:30〜16:30

◇会 場: 大阪大学 豊中キャンパス 大阪大学会館 講堂
◇定 員: 250名(事前申込制、先着順)
◇参加費: 無料
◇資格更新ポイント: 臨床発達心理士、学校心理士、臨床心理士の更新ポイントを予定
◇申込方法:

申込開始 2020年4月下旬予定
申込フォーム http://bit.ly/2xnraex

◇申込締切: 2020年8月中旬(定員に達し次第、受付終了)
◇テーマ: 発達研究における統計的手法の過去・現在・未来について概説する。研究が分析方法など統計的手法を決めると考えがちだが、その逆もあるという話。講演後、質疑応答あり。
◇概要: 一般的には、研究が分析方法など統計的手法を決めると考えがちであるが、反対に、統計的な手法や考え方が研究を形作ることもある。本講演では、研究と統計の関係について理解を深めてもらうことを目的として、発達研究における統計的手法の過去・現在・未来について概説し、近年の統計に関する議論や手法を紹介する。具体的には、リサーチクエスチョンとデータ分析の関係、p値の代替や補完に関する議論、仮説検定に代わるベイズ推定、統計において透明性を高めるための科学的手法などについて説明する。

<国際ワークショップ・公開講演会の参考文献>
  1. Howard, M. C. & Hoffman, M., E. (2018). Variable-centered, person-centered, and person-specific approaches: Where theory meets the method. Organizational Research Methods. 21, 846-876. https://doi.org/10.1177/1094428117744021
  2. Wasserstein, R. L., Schirm, A. L., & Lazar, N. A. (2019). Moving to a world beyond “p < 0.05”. The American Statistician, 73 (sup1), 1-19. https://doi.org/10.1080/00031305.2019.1583913

 

<ヤナギダ先生のご紹介>

Takuya Yanagida finished his doctorate in 2017 at the University of Vienna. In his doctoral thesis, he focused on common methodological challenges related to statistical conclusion validity in program evaluation. Between October 2010 and December 2013 he was appointed as psychometrician and researcher at the Federal Institute for Educational Research, Innovation and Development of the Austrian School System. And between October 2012 und July 2017 he was a researcher at the School of Medical Engineering and Applied Social Sciences at the University of Applied Sciences Upper Austria. Between August 2017 and September 2018, Takuya Yanagida was a postdoctoral university assistant at the Department of Applied Psychology: Work, Education and Economy at the University of Vienna. Currently, he holds a senior scientist position at the Department of Developmental and Educational Psychology at the University of Vienna. In addition, he is an external lecturer at various universities in Vienna, Linz and Salzburg and is regularly invited to give workshops in Austria, Germany, and Switzerland.