日本発達心理学会
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ワークショップ・シンポジウム

2022年度国際ワークショップと公開講演会



委員長 福山寛志 (鳥取大学)

 日本発達心理学会が毎年夏に開催してきた国際ワークショップ、2020年度と2021年度は新型コロナウイルス感染症のため中止(延期)となっていましたが、2022年度は9月2日(金)〜9月4日(日)に開催いたします。また、3日目の午後には、公開講演会を開催いたします。
 お招きする講師は、オーストリアのウィーン大学(University of Vienna)心理学部よりタクヤ・ヤナギダ(Takuya Yanagida)先生、そしてフィンランドのトゥルク大学(University of Turku)心理学部よりリディア・ラニンガ-バイネン(Lydia Laninga-Wijnen)先生です。受け入れ担当者は、家島明彦先生(大阪大学)です。ヤナギダ先生は、統計の専門家としてヨーロッパ発達心理学会(European Association for Developmental Psychology: EADP)の学会誌(European Journal of Developmental Psychology: EJDP)で Associate editor(特に発達に関する測定 Developmetrics に関する部分の査読担当)を務めておられます。また、いじめの国際比較研究に関しても多くの論文を執筆されています。ラニンガ-バイネン先生は、人間発達に関する電子ジャーナル(Journal of Applied Developmental Psychology: JADP)の編集委員を務めておられます。また、いじめと友人関係に関する研究にも取り組んでおられます。
 フリーソフトRで統計分析を始めたい方、海外の学会誌に英語で論文投稿してみたい方など、大学院生や若手研究者を対象としたワークショップとなっております。皆さま奮ってご参加ください。

※いずれも対面での開催を予定しておりますが、今後の状況によってはオンライン開催への変更や
 中止になる可能性もございます。今後の予定については、このウェブページ及び研究情報ニューズ
 (JSDP NEWS)で随時お知らせいたします。

※ワークショップは基本的に英語で行われますが、日本語で質問していただくことは可能です。
 また、参加者は各自ノートパソコンをご持参ください。

 【特別ワークショップ】 終了しました
 ●テーマ:Introduction to R(統計分析ソフトR入門)
 ●日 時:2022年6月11日(土)17:00〜19:00
 ●会 場:Zoomウェビナー
 ●定 員:1000名(事前申込制、先着順)
 ●申 込:https://bit.ly/3KWJsDA
 ●締 切:2022年6月10日(金)
 ※どなたでも参加いただけます。資格更新ポイント対象外です。

 【国際ワークショップ】
 ●テーマ:Longitudinal Data Analysis: Panel Models Investigating Relative
 Change(縦断データ分析: 相対的変化を調べるパネルモデル)
 ●日 時:2022年9月2日(金)〜4日(日)
 ●会 場:大阪大学 豊中キャンパス 全学教育管理・講義A棟2階HALC1
 ●定 員:25名程度(事前申込制、希望者多数の場合は若手を優先)
 ●申 込:http://bit.ly/3cLeBKf
 ●締 切:2022年8月19日(金)23:59 ←延長しました
 ※臨床発達心理士、学校心理士、臨床心理士の資格更新ポイント対象です。

 【公開講演会】(通訳あり)
●演題1:方法論的アプローチ:どのように研究を形づくるのか
     Methodological approaches: How they shape research
●演題2:いじめの研究と介入における課題
     Challenges in Bullying Research and Interventions
 ●日 時:2022年9月4日(日)13:30〜16:30
 ●会 場:大阪大学 豊中キャンパス 大阪大学会館 講堂
 ●定 員:200名(事前申込制、先着順)
 ●申 込:http://bit.ly/2xnraex
 ●締 切:2022年8月31日(水)
 ※臨床発達心理士、学校心理士、臨床心理士の資格更新ポイント対象です。

【国際ワークショップ】

◇タイトル:

縦断データ分析: 相対的変化を調べるパネルモデル
Longitudinal Data Analysis: Panel Models Investigating Relative Change

◇講 師:

タクヤ・ヤナギダ博士(ウィーン大学)
Dr. Takuya Yanagida(University of Vienna)
リディア・ラニンガ-バイネン博士(トゥルク大学)
Dr. Lydia Laninga-Wijnen, University of Turku

◇日 時:

2022年9月2日(金)〜4日(日)

◇会 場:

大阪大学豊中キャンパス 全学教育管理・講義A棟 2階 HALC1(A212)

◇定 員:

25名程度(事前申込制) 
※応募者多数の場合、大学院生、若手研究者を優先します

◇参加費:

資格ポイント申請あり:
会員  一般15,000円 学生10,000円
非会員 一般20,000円 学生12,000円
資格ポイント申請なし:
会員  一般  9,000円 学生  5,000円
非会員 一般10,000円 学生  6,000円
(交通費・宿泊費は含みません)

◇資格更新ポイント:

3日間の参加により、臨床発達心理士、学校心理士、臨床心理士の更新ポイントを予定

◇懇親会:

新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、飲食を伴う懇親会は開催しません。

◇申込方法:

申込開始 2022年5月9日(月)
申込フォーム http://bit.ly/3cLeBKf

◇締切:

申込締切 2022年8月19日(金)23:59 ←延長しました
入金締切 2022年8月19日(金)23:59

※キャンセルポリシー:

入金期限を過ぎた場合はキャンセル扱いとなります。
ワークショップ2週間前(8/19)までに参加キャンセルのご連絡がある場合は返金対応いたしますが、それ以降のキャンセルおよび無断欠席は返金対応できませんのでご了承ください。

◇テーマ:

フリーソフトRを使った統計的データ分析、科学的ライティング、論文掲載プロセスについて講師が講義を行う。参加者のデータや論文を事例とした公開コンサルテーションも行う。

◇概要:

本ワークショップでは、まだRを使ったことがない人を対象にRで初歩的な統計分析を行う方法を伝授する。また、欧米の学会誌に論文を投稿したい人を対象に英語で執筆する際の注意点を伝授する。取り扱うトピックは、「発達心理学者のための統計分析ソフトR入門」、「縦断研究入門」、「交差遅延パネルモデルによる縦断データ分析」、「ランダム切片交差遅延パネルモデルによる縦断データ分析」、「その他の統計モデル」、「査読者の観点から見た論文審査から掲載までのプロセス」、「科学的ライティング」などであり、参加者のデータや英語の文章を使った公開コンサルテーションも実施する。講義と演習、英語と日本語を組み合わせながら、参加者にとってより深い学びになるよう設計されたワークショップである。なお、ワークショップは基本的に英語で行われるが、日本語で質問も可能。また、参加者は各自ノートパソコンを持参してもらうことになる。

◇備考:

6/11(土)17:00-19:00にオンライン(Zoomウェビナー)で特別ワークショップ(統計分析ソフトR入門)を開催します。こちらは一般公開・無料です。
国際ワークショップ2週間前となる8/19(金)の17:00-19:00には、オンライン(Zoomウェビナー)でプレワークショップ(統計分析ソフトRに関する質疑応答)を開催します。こちらは国際ワークショップ申込者のみ参加可能となります。参加申込者にメールで案内予定です。

◇プログラム(現時点のもので、変更になる可能性があります。)
【6/11(土)】 特別ワークショップ(オンライン:Zoomウェビナー) ※一般公開、無料 終了しました
17:00-19:00 Introduction to R
(特別セッション: 統計分析ソフトR入門) ※講義とパソコンを使った演習
◇会 場:Zoomウェビナー
  ◇定 員:1000名(事前申込制、先着順)
  ◇申込方法:申込フォーム https://bit.ly/3KWJsDA
  ◇申込締切:2022年6月10日(金)
2週間前
【8/19(金)】 プレワークショップ(オンライン:Zoomウェビナー) ※申込者限定、Q&Aなど
17:00-19:00 Session 0: Q&A about R 
(セッション0: 統計分析ソフトRに関する質疑応答) ※講義とパソコンを使った演習
1日目
【9/2(金)】 国際ワークショップ
9:30-10:00 Opening Session: Getting to Know Each Other and Workshop Overview 
(オープニングセッション: 講師と参加者の自己紹介、ワークショップの概要説明) 
10:00-10:30 Session 1: Introduction to Longitudinal Research 
(セッション1: 縦断研究入門)  ※縦断研究の目標、縦断モデルなど 
10:30-12:00 Session 2: Introduction to Statistical Modeling in R
(セッション2: Rにおける統計モデリング入門) ※回帰モデル、パス分析、モデル適合評価など
12:00-13:00 Lunch 
(昼食)
13:00-15:00 Session 3: Cross-Lagged Panel Model 
(セッション3: 交差遅延パネルモデル) ※統計モデルの説明
15:00-15:30 Coffee Break
(コーヒー休憩)
15:30-16:30 Session 4: Exercise Phase 
(セッション4: 実践セッション) ※自分のデータを使っての分析、質疑応答
16:30-17:30 Session 5: Publication Process from the Editor’s, Author’s and Reviewer’s Perspective 
(セッション5: 査読から掲載までのプロセス:編集者・著者・査読者の視点)
2日目
【9/3(土)】 国際ワークショップ
9:30-12:00 Session 6: Random Intercept Cross-Lagged Panel Model
(セッション6: ランダム切片交差遅延パネルモデル) ※統計モデルの説明
12:00-13:00 Lunch 
(昼食)
13:00-14:00 Session 7: Exercise Phase      
(セッション7: 実践セッション) ※自分のデータを使っての分析、質疑応答
14:00-15:00 Session 8: Overview of Statistical Models investigating Absolute Change       
(セッション8: 絶対的変化を調べる統計モデルの概観) 
15:00-15:30 Coffee Break
(コーヒー休憩)
15:30-17:30 Session 9: Scientific Writing 
(セッション9:科学的ライティング)
3日目
【9/4(日)】 国際ワークショップ
9:30-11:30 Session 10: Consultation: Data Analysis and Scientific Writing
 Room A: Data Analysis (Dr. Yanagida) 
 Room B: Scientific Writing (Dr. Laninga-Wijnen)
(セッション10: データ分析と科学的ライティングのコンサルテーション)
 Room A: データ分析 (ヤナギダ博士) 
 Room B: ライティング (ラニンガ-バイネン博士)
※部屋を別れての質疑応答・個別コンサルテーション
11:30-12:00 Closing Session: Overall Discussion and Feedback
(閉会セッション:全体的な議論とフィードバック)

【公開講演会】(通訳あり)

◇演題1:

方法論的アプローチ:どのように研究を形づくるのか
Methodological approaches: How they shape research

◇演題2: いじめの研究と介入における課題
Challenges in Bullying Research and Interventions

◇講 師:

タクヤ・ヤナギダ博士(ウィーン大学)
Dr. Takuya Yanagida(University of Vienna)
リディア・ラニンガ-バイネン博士(トゥルク大学)
Dr. Lydia Laninga-Wijnen, University of Turku

 

◇日 時:

2022年9月4日(日)13:30〜16:30

◇会 場:

大阪大学 豊中キャンパス 大阪大学会館 講堂

◇定 員:

200名(事前申込制、先着順)

◇参加費:

無料

◇資格更新ポイント:

臨床発達心理士、学校心理士、臨床心理士の更新ポイントを予定

◇申込方法:

申込開始 2022年5月9日(月)
申込フォーム http://bit.ly/2xnraex

◇申込締切:

2022年8月31日(水)23:59 (定員に達し次第、受付終了)

◇テーマ:

研究を形づくる方法論的アプローチについて概説する。一般的には研究が分析方法など統計的手法を決めると考えられがちだが、その逆もあるという話。講演後、質疑応答あり。

◇概要:

量的研究において、統計的手法は、実質的な研究課題に答えるために特定の仮説を検証するために使用されます。つまり、統計的手法は、科学的な意思決定や知識習得のために設計されたツールなのです。しかし、統計的手法は、単に研究課題を解決するだけでなく、研究の実践、ひいては得られる知見やその解釈のあり方をも形づくっています。例えば、社会科学において支配的な研究パラダイムである変数中心のデータ分析アプローチは、変数間の一般化された関係を確立することに重点を置いています。その結果、リサーチクエスチョンも変数間の関係を中心に設定されることが多いです。しかし、個人は適応的あるいは不適応的な動機づけのパターンを示し、攻撃的な行動をとるなどしています。したがって、変数中心の分析戦略を補完するために、個人中心のアプローチが必要であると思われます。本講演では、まず、発達心理学者にとっての変数中心分析と人物中心分析を紹介し、方法論と実質的な観点から議論します。第2部では、いじめ研究・介入における課題について紹介します。

<国際ワークショップ・公開講演会の参考文献>

  1. Howard, M. C. & Hoffman, M., E. (2018). Variable-centered, person-centered, and person-specific approaches: Where theory meets the method. Organizational Research Methods. 21, 846-876. https://doi.org/10.1177/1094428117744021
  2. Wasserstein, R. L., Schirm, A. L., & Lazar, N. A. (2019). Moving to a world beyond “p < 0.05”. The American Statistician, 73 (sup1), 1-19. https://doi.org/10.1080/00031305.2019.1583913

ヤナギダ先生のご紹介

Takuya Yanagida finished his doctorate in 2017 at the University of Vienna. In his doctoral thesis, he focused on common methodological challenges related to statistical conclusion validity in program evaluation. Between October 2010 and December 2013 he was appointed as psychometrician and researcher at the Federal Institute for Educational Research, Innovation and Development of the Austrian School System. And between October 2012 und July 2017 he was a researcher at the School of Medical Engineering and Applied Social Sciences at the University of Applied Sciences Upper Austria. Between August 2017 and September 2018, Takuya Yanagida was a postdoctoral university assistant at the Department of Applied Psychology: Work, Education and Economy at the University of Vienna. Currently, he holds a senior scientist position at the Department of Developmental and Educational Psychology at the University of Vienna. In addition, he is an external lecturer at various universities in Vienna, Linz and Salzburg and is regularly invited to give workshops in Austria, Germany, and Switzerland.

 

ラニンガ-バイネン先生のご紹介

Lydia Laninga-Wijnen is a senior researcher fellow at the University of Turku (Finland) at the department of Developmental Psychology. Her research focuses on adolescent peer relationships and bullying. She obtained her PhD at Utrecht University (Netherlands) in 2020, where she investigated the role of peer norms in adolescent friendship selection and influence processes related to aggressive, prosocial, and academic behaviors. She recently received two grants to start up a project in Finland, in which she will examine whether it helps victims of bullying when they are being defended by their peers. Dr. Laninga-Wijnen is on the editorial board of the Journal of Youth and Adolescence and the Journal of Applied Developmental Psychology. She strongly advocates open science and is determined to find new routes that facilitate opening important scientific work.