将来構想検討WG ・研究活性化小委員会最終報告
研究活性化小委員会最終報告に寄せて
発達心理学会理事会は、およそ2年かけて、学会の10年から20年先を見越した将来構想を、WGを作って検討してきました。WGではさまざまな問題点や反省点を洗い出し、解決の方策を探ってきました。そしてWGは、将来構想の中核は、学会の存在意義である会員の皆さんの研究や実践活動のますますの発展に寄与するために、学会の現状をさまざまな角度から検証し、問題を洗い出し、学会として今後すべきことやできることを具体的に構想することだと考えました。そこでWGでは研究活性化小委員会を設置し、会員の皆さんがさらにいっそう研究活動や実践活動を活発におこなうために学会としてすべきことを提言してもらうことにしました。研究活性化小委員会のメンバーは、2人の学会役員である秋田喜代美先生と成田健一先生のほかに、現在さまざまな領域で若手・中堅として研究や実践領域で実績を上げておられる伊藤大幸先生、江尻桂子先生、奥村優子先生、中川威先生、畑野快先生、林創先生、武藤世良先生の7人にお願いしました。研究活性化小員会の先生方は、短い期間で精力的に議論、検討を進めてくださり、この度会員の皆さんにご紹介する、研究活性化小委員会の最終的報告書をまとめてくださいました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
提言は、学会の将来構想のいわばデッサンのようなものです。それらを具現化するためのさまざまな取り組みは、次期理事会の主導のもと、多くの会員の皆さんのご理解とご協力があって初めて可能になります。会員の皆さんには、学会の将来構想にぜひ積極的に関与していただき、ともによりよい学会を作り上げてくださるようお願いします。その最初の試みとして、33回大会で会員の皆さんに直接説明し、ご意見をいただくためのラウンドテーブル(7AM1-A-ART01 3月7日 8:45〜10:45 学会企画ラウンドテーブル「誰もが無理なく楽しく活躍できる面白い学会とは?――日本発達心理学会の将来を展望した研究活性化に向けて――」)を行う予定です。多くの方のご参加を期待しています。
最後に、会員の皆さんがこれまで以上に研究活動や実践活動を活発に行い、機関誌や大会、その他さまざまな場で交流と親睦をはかり、学会全体がこれまでよりいっそう活性化していくことを切に願っています。
一般社団法人日本発達心理学会代表理事
氏家達夫
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