分科会
発達障害分科会
「発達障害」分科会の設立は「発達障害」に関する研究交流の活性化をめざして行われました。その際に次の2つの展望を持っていたいと考えます。一つは「障害から発達を考える」という観点です。「障害」を単に健常児のデータの対象群、あるいは健常児研究の応用的利用の対象と考えるということよりも、「障害」を通して発達の本質に迫りたいと考えます。障害児の発達を観察するとき、健常児の発達を見ていたのだけでは見落としていた重要な発達的要因に気付くことは多いものです。健常児→障害児→健常児・・といった観察、研究の繰り返しによって観点が深まり、発達心理学の新たなパラダイムを構築することが可能なのではないでしょうか。二つ目は「再び、障害へ」という観点です。「障害から発達を考える」ことに留まっていられないのが多くの分科会会員の現状でしょう。目の前にいる固有名を持った一人の障害児の発達を援助してゆく理論や方法を模索している方が多いのではないでしょうか。新たな発達心理学のパラダイムにそった、新たな発達援助の方法を開拓してゆきたいものです。(「発達障害」分科会ホームページ、「分科会発足にあたって」より)「発達障害」分科会については、こちらをご覧下さい。
→「発達障害」分科会ホームページ
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